【霊務-2】





「君、君。

そっちじゃないよ
こっちだよ」







急に誰かに呼ばれたが、
特に驚きもしない。



普通に振り返って見ると

見知らぬ人が
そこに立っていた。









歳は40くらい……?



メガネをかけた
痩せ型の男性だ。









「はい。

あの…アナタは…?」








それを言うと、
そのオジサンは
手招きをした。









「とりあえず
一旦こっちに来なさい。

話は向こうで」








どうやら
付いて来いと言う
意味らしい。








特に警戒もせず、
言われた通り
前に進んでみる。









なんか……




地面がフワフワだぁ…









そんな感覚を
楽しみつつ、

トコトコと歩いて行った