霊務3

「始まる戦い―22」






しまった…

ヤツの言うとおり、
デイダラでの修行は
声しか練習していない…









当然、
金縛りなんてのも
今初めて
霊にかけたもの。










しかも、
07と言う
高レベルの相手には、
全く通じるものでは
なかった。










「やれやれ。
興醒めだな。

こんな程度とは…

そろそろ
死んでもらうか」









鎌桐は腕を高々に
上げた。










もはや、万事休すか…










(ゴメン…里子……

アタシ何も
出来なかった…)









観念して目を閉じるが、
一向に鎌桐は
襲って来ない。










……?









目を開けると、
鎌桐はまだ金縛りに
かかっている。










「が………ぐ………」










実は金縛り
効いているのか?









そう思っているが、
直ぐに違う事が
分かった。









自分の他に、
誰か鎌桐に金縛りを
かけている?









明らかに、
自分の霊波とは
違う色の金縛りが、
鎌桐をガッシリ
捕らえていた。









「ぐ……が…

だ、誰だ…」










鎌桐がギギギと
首を後ろに
何とか向け、
その目で確認すると…










そこに立つのは、
黒髪を長くした
美しい女性。







凛とした姿で
こちらを見据えていた。











「その子には
手を出させないよ。

観念しなぁ」









サキ!!!









あのサキが、
鎌桐に金縛りを
かけていた!