霊務3

「始まる戦い―12」



それはいつからか。







気付かなかった?








いや、そうじゃない。







あまりにも静か過ぎた為
周りの霊達の事なんて、
気にも止めていなかった








ブオン!!!








突然目の前に現れた
『ソレ』は

始めは何か
分からなかった。








夜空に届くような
青い青い光…







ゆっくり
天に向かって伸びて
それが目の前を…



街全体を
綺麗に包み込んだ。








ハッ!!?







火鳥が気付き、
立ち上がった頃には
もう遅い。







この時点で、
王手をかけられた
状態であった。








「あれは白虎の…

狭間の壁…!?」







起こった事が
イマイチよく分からない
オジサンや里子は、

青い光の壁を
呆然と見ながら
火鳥に聞いてみた。







「狭間の……壁…?」








「そうだ!
この今
目の前に巨大な壁が
まさに白虎の使う
狭間の壁だ!!

街を覆われている…!」







そんな…

いくら霊力が高い
四獣霊だとしても、

こんな巨大な能力を
使うなんて力は…








………







…ッ!!








皆が一同に、
顔を合わせる。








輪廻…満月…







そう…

今日この日は、
年に一度の霊力が上がる
最高の日…







まさか、
目的はコレ?!








「落ち着け!

ただ街が囲まれただけだ!

この街にはたくさんの
警備にあたっている
霊達がいるんだ!!」







オジサンは
そう声をかけるものの、

そちらの先手も
打たれていた