霊務3

「始まる戦い―9」




火鳥は思い出すように
目を閉じた。






ちょっと昔の仲間も
懐かしみながらも。






「まずは、
玄武の亀咲…

アイツの特殊能力は、
人間が一番怖がる能力で
『霊を蘇らせる力』

何だけど…

(タチの悪い事に
それだけじゃ
ないんだよね~)」






玄武の亀咲?






ああ、
昨日襲ってきた
あの女かと
キサラは思った。






「ほう…

死霊使い。
ネクロマンサー系ですか…」






過去にも社長レベルで、

そんな能力に似た霊が
居た記憶が、
オジサンにはある。






ソイツも
タチの悪い霊だったが、
今思い返しても
強敵であった。






「んで…次が
白虎の獅死雄だけど…

一番残虐性があってね。

アイツに似合いの
能力で、
人間に対して
『見えない壁を作る』
事が出来る能力だ」







白虎の獅死雄自体
見たこともない。



それに、
見えない壁…?







そんな
弱っちそうな能力で、
よく四獣霊が務まるなと
思ったら、

それを見越して火鳥は
言葉を付け足した。






「言っとくが
アイツの作る壁は
ただの壁じゃない…

壁と言っても、
『狭間の壁』なんだ」






!!






この言葉なら
里子達も知っている。






霊力の高い霊…

つまり、
エリートな霊な程

頑丈で
通り抜け不可能な
壁の事を。






つい先日、
それに里子は
弾き飛ばされ、
霊力が高い事を
聞かされたのだから。


覚えていないわけはない。







「それに囲まれたら最後。

後は外からゆっくり
刻むように殺すのが、
アイツのやり方さ…

エグいのはイヤだな~」






ゴクリ…






オジサンは、
思わず生唾を飲み込んだ