「お気楽な仲間―40」






「君は黙らんか!
せっかく仲間に
なってくれるって
言ってるじゃないか!」









「信用できないんだよ!
アイツ…何するか
分からないだろ?」










するとオジサンは
急にフッと冷める。










「じゃあ…
キサラ君……

君ならこの戦いを
どう思う…」










「え…?」










唐突ない質問に、
裏返った声が
キサラから出た。










「さっきの戦い…

玄武の亀咲を見て…
ボスを見て…

まだそれが言えるかい?

仮に、
ここで四獣霊火鳥を
追い返して、
あの7人の悪魔と戦うに
勝機を見いだせるかって
聞いているんだよ」










「そ、それは…」










キサラは口ごもる。


目の前で、
ヤツらの力は体感した。









戦う気はあるが、
正直な話
勝機は見えていない。










「もう…四獣霊火鳥が
例えスパイでも
いいじゃないか。

勝つ可能性は
元々ないんだ。

だったら、
仲間になるって信じて
受け入れた方が
勝率は0%じゃ
なくなる。

私は…
それにかけるだけだ」










………










よく考えた上での答え。









道はもう…
残されていない。










「わ…分かったよ…

でも、
監視はするからね」









一応納得し
2人は話を済ませ、
里子達のとこへ戻った