霊務3

「お気楽な仲間―28」





キサラ…!


キサラ…!!









走り出してすぐに、
1人呆然と
立ち尽くすキサラを
発見した。









周りには、
先の戦いで傷つき、

倒れている霊や
休んでる霊がいる。









「キサラ!!」








里子は言葉をかけて
キサラに近付くと、
それに反応して
顔を上げてくれた。









「里子…」









元気がない。


とは言え、
全く口が聞けなくなった
ワケではなさそうなので
とりあえず一安心だ。










「無事だったんだね
キサラ!

心配したよ!」









「ああ…

…こんな激しい戦いで
無傷なのは、
アタシくらいなもんだよ」










若干自分に対しての
皮肉も交えたのか?

やはり心に弱みを
負っているようだ。









「キサラ…」









何て声かけたら
分からない。









こんなにも
人を勇気づける
言葉と言うのは、

いざという時
出てこないものだろうか?








するとキサラは
辺りをグルッと
見渡しながら、
弱気な顔を見せてきた。









「今……
ここで傷ついてる
霊達を見て、
何も出来なかった。

アタシなんか…

ホント役に立たないと
思ってさ…」









これは重傷だ。

普段のキサラの性格なら
100万倍返しで
敵に闘志を抱くが、
そうではない。










本当に
あまりの力の差を…

キサラ自身、
出来る事が
何もなかったのだろう