霊務３

【霊務－１４】


レベル１（見習いクラス）
写真に写る

レベル２（平社員クラス）
声が聞こえる

レベル３（主事クラス）
音が出る

レベル４（主任クラス）
窓ガラスに映る

レベル５（次席クラス）
金縛り

レベル６（係長クラス）
うっすら全身が見える
（霊感が強い人だけに）

レベル７（課長クラス）
特殊能力

レベル８（部長クラス）
クッキリ姿が見える
（霊感ない人でも）

レベル９（専務クラス）
物を動かせる
（ポルターガイスト）

レベル１０（社長クラス）
人間も霊も吹き飛ばせる





「この様にどの霊にも
位ってのがあって、

レベルに応じて
使える能力が存在するんだ」





当然、
里子はまだ新人なので
レベル１の見習いクラス。


写真に写る能力しか
使えない。





そんな説明を受け、
里子は
ある疑問を持った。





「位ごとに使える能力は
分かりましたけど、
レベル７の
『特殊能力』とは
何ですか？」





これは他の能力とは違い
具体的説明が
されていない。





「特殊能力か…

これは難しいぞ。

この能力だけは特殊で
個人ごとそれぞれ
違うんだ。

それは世界で自分しか
使えない力なんだ」





例えば
有名どころを挙げると

ろくろっ首は
レベル７の力で
『首を伸ばす能力』
が使え、

トイレの花子さんは
『体を子供に変化』
と言う特殊能力。






オジサンが説明した
難しいと言うのは、

他の各々の能力は
イメージをすれば簡単に
使えると言うこと。

（例えば
レベル１０になったら
吹き飛べと念じれば
簡単に使える）






しかし、
特殊能力は
自分が何の能力が
使えるか分からない為、

最高位の社長クラスでも
何百年も特殊能力が
使えない霊は
たくさんいる。






逆にレベル７のみでも
特殊能力を使えれば、
それだけで
有名になれるのだ