霊務3

「お気楽な仲間―10」






止まる様子はない…




もう駄目だ!

と覚悟を決めて
里子は目を瞑った。









すると…









ブワッ!!!









車は里子の体を
簡単にすり抜け、

何事も無かったかのように
通り過ぎて行った。









(……え?……あれ…?)










とっさの事だが、
ない心臓が
まだバクバク言ってる
気がした。










「そうか…
私死んでたんだ…」










ちょっと変だが
死んでて良かったと
ホッとした。


そりゃ霊体なら
物体はすり抜けるか。










少ししてハッとする。










「ネコちゃんは!?」










自分はいいが、

他の生き物なら
そのまま車に
引かれてしまうので、

手元からいなくなった
猫を必死に探した。









周りを探すが
どこにもいない。









まさか…
あのまま車に………







そう考え込んでいると









「ここだよん」










不意に声が聞こえた