霊務3

「お気楽な仲間―9」






「あ、
この帽子カワイイ♪」









今年話題のモコモコ風
ファーの帽子だ。










アクセントで
リボンやボンボンが
付いているのもある。









「いいな~
欲しいな…」










恨めしそうに、
それを買って行く
人間達の姿を見る。









ちょっと
イタズラしたい
霊の気持ちも、

分からないでもない。










もう一年
死ぬのが遅ければ、
この帽子被れたのに…



などと、
珍しくアホな事を考え
様々な場所を見歩く。









(…ん?)










ふと見ると、
道路の中央に
ニャンコちゃんが居る。










ちんまり足を揃えて、
のほほんとしていた。










「あ!!危ない!!」









すると向こうから、
大量の積み荷を乗せた
トラックが、

勢いよく走ってくる。









車高が高いせいか、
運転手は
全く気付いていない。









猫も猫で
後ろから迫る車に、
微動だにしない様子だ。










―――――ダッ!!!










頭で考えるより、

とっさに里子は
飛び出す!









猫を抱えたが、
間に合わなかったか。

目の前に
車が迫ってきた!!!