霊務3

「現れた悪魔-8」



「ゴホン…

デイダラ・ボッチ君
久しぶりだね」







オジサンが
そう言うと、

デイダラボッチと
呼ばれた霊は
こちらをゆっくり見た







「あ~~~?

あ~~~~~」








一度こちらを向くが
再びあさっての方に
向いてしまった






「おい、
聞いているのか!

全く相変わらずだね…」







オジサンがフウっと
溜め息混じりの
息を吐くと、

キサラは
デイダラボッチと
呼ばれた霊を
指さした。







「なあ…
本当にこんなのが
修行に役立つのか?

さっきアンタから
内容は聞いたが、
コイツはレベル4だろ?

考えたら、
ウチらとあまり
変わらないじゃないか」








レベル4…


確かにレベルは低い…








先程、
ここへ来る前に
この霊の話は聞いた。







何でも数々の霊を
レベル10にまで
成長させたと言う話を。







しかし、
その教える立場の霊が
こんな身なりで、

しかも
レベルが低いとなると、

本当に修行になるのかと
心配になる。








未だ見向きもしない
デイダラボッチは
何か作業をしている。







それは、
お菓子工場を勝手に
動かし、

ベルトコンベアで
運ばれたお菓子を
平らげているのだ。







そんな何を言っても
振り向かない霊に、
オジサンは
興味で釣り上げた。







「デイダラ君。

私の願いを
聞いてくれたら
『菓子ブランド雨水』の
『チョモモモモモモ
チョモランマ』を
プレゼントしよう」








「え゛
ホントがい!?」







今まで何言われても
こちらを見なかったが、

その一言で
簡単に振り向いた