霊務3

「現れた悪魔-6」





そのまま何も言えず、
ただサキを見送るしか
出来なかった…








声をかけようにも
引き止めようにも、

アレだけ敵にやられた
お偉いさんに
何て声をかければ
良いか?








正解はどれもない。

ただプライドを
傷つけてしまうだけだ。








特にそんなプライドが
高そうなサキだから、
余計に下っ端の新人が
かける言葉もない。








里子は
その場に
座り込んでしまい、

気を落とした。








「里子っ」









心配してキサラが
近付いたが、
里子は大丈夫と
小さく呟いた。









オジサンはオジサンで
敵のあまりの強さに
呆然と立ち尽くし、

そんなバケモノが
まだまだ
たくさんいると言う
絶望に見舞われていた。








過ぎる時間。








しばらくして、
座りながら里子が
オジサンに声を出した。








「田中さん…

私やります…」








えっ?

っとオジサンは
情けない声で聞き返すと
里子はもう一度
ハッキリと答えた。








「私、必ず07から
この霊界を守ります。

その為には
力をつけなきゃ
いけない…

今のままでは私
何も出来ないから。

だから、修行を
霊務の術を
教えてください」








「里子君…」








その決心した言葉に
オジサンも自分に
ケジメがついた。







絶対
里子を成長させると…








そして、
この前例にない戦いは、

後に
『霊界大大戦』
と呼ばれるほど、
大きく
発展する事になる…