霊務3

「現れた悪魔-4」





「姿を消す能力…か?

次は逃がさないよ!」







サキが意気込むと、
男は手をパーにして
挑発的な態度をとった。







「ざ~~んね~~ん
で~~~した~~!

俺っチは
瞬間移動なんて能力じゃ
ないんだな」








そう言った瞬間、
サキの体から
赤い血が吹き出た!








ブシュー!!!







「う!!?」








その場に
ガックシ膝を付き、

サキは息を荒くし、
体の傷をおさえている。








霊なので
これは本物の血ではないが、

要は霊はイメージした
物体でもあるので、

血はそのイメージからして
出てきたもの。



つまり、
ダメージを負っている
と言う意味だ。









「クッ……

いつの間に……


何の…………能力だ……」










まだまだ戦おうと、
目の闘志が
消えないサキであるが、

男はプイッと背中を向けた。









「今殺すのは容易い。

だがあえて
しないでおこう…

次は更に絶望的に
殺してやるからな」








ヒュっと
その木の枝から、

奥の方へ行ってしまう









「ま、待ちな!!」









サキの声虚しく、

男は言葉だけ残し
姿を消してしまった。









『キシャシャ……

俺の名は
鎌桐(かまきり)…

また会おう…』









ヒュー……








辺りは、
風が舞う
静けさだけが戻った