「現れた悪魔-1」





「そうして集まったのが
我々霊セブンなんだなっ

キシャシャシャ~!!」









???








サキの説明の途中、

オジサンでも
里子でも
キサラでもない声が
聞こえた。








「だっ、誰だい!」









周りを見るが、
何の気配もしない。









すると上の方から
再び声が聞こえた。









「キシャシャ!!

ここだよここ!」








一同がパッと
上を見上げると、

太い木の枝に
誰かが立っている。









あれは…?









見たこともない霊。

誰の知り合いでもない。









背が異様に高く
それに比例して体は
異様に細く、
猫背気味の男が
こちらを見下ろしている。









「レっ、レベル10」









とっさにオジサンは
相手のレベルを見て
声を上げた。








この辺りに
レベル10の
社長クラスの霊は、
派遣されていない。









どうやら…

本物の敵?









それがいきなり何故
こんな場所に…








すると、
ソイツは
ニタニタしながら
話し始めた