素敵すぎる上司

香取さんにはダイニングで待ってもらい、私は郁美と晩ご飯の支度をしていた。


献立はハンバーグ、肉じゃが、お新香、豆腐とワカメの味噌汁といったところで、味はまずまずだった。


涼はバイトからまだ帰っていない。


「お姉ちゃん。香取さんって、超イケてるね!」


「そう? あのさ、余計な事は言わないでよね?」


「余計な事って?」


「えっと、私が香取さんの事を格好いいと言ったとか、そういう事」


「ああ、その事? 事実だし、香取さんは、まんざらでもなさそうだったよ?」


「………!」


「いいアピールになったと思うけど?」