素敵すぎる上司

「とは言え、今までのような旧態依然では、会社は生き残れません。香取課長のおっしゃる通りです。そこで私は引退して、この息子に後を任せる事にしました」


「また御社から仕事をいただけるような、立派な会社にしたいと思ってます」


「頑張ってください。期待していますよ」


「では、私達はこれで。お陰様で良いクリスマスになりました。
お二人も、どうかお幸せに……」


鎌田さんと鎌田ジュニアは帰って行った。


「ああ、良かったわ……」


「そうだな」


「ちょっと、いつまで抱き着いてるんですか! みんなが見てますから、放してください」


「おーい、こっちを見ないで、仕事しろ〜」


「な、何言ってるんですか?」


「あ、それと。今日は全員残業禁止な。クリスマスだから」


みんなは『は〜い』と言って、クスクス笑っている。


「いいの? そういう事で?」


「いいんじゃね? たまには」


その日はクリスマスイヴ。

拓哉さんの家で、二人だけの甘い夜を過ごしたの。


(エピローグ 完)