素敵すぎる上司

「あなたのご両親とお会いして、私は香取家でやって行く自信がなくなりました。香取さんには、やはり蘭子さんのような人が相応しいと思います。蘭子さんと婚約した方が良いと思います」


「両親の事は本当にすまなかった。説得するつもりだし、昨日も言ったが、縁を切ってもいいと思ってる。ま、それは最終手段として、愛さえあればどんな困難も乗り越えて行けるよ。そうだろ?」


「その『愛』は、勘違いだったみたいです」


「え?」


「私、香取さんの上辺の格好良さに、目が眩んでいただけなんです」


「本気で言ってるのか?」


「はい。実は今日、高校の時に付き合っていた彼氏に、偶然会ったんです。彼は今も私の事を好きだと言ってくれました。私も、同じ気持ちだと気付いたんです。だから、あなたと別れて、彼と付き合う事にしました」