素敵すぎる上司

その日のお昼。私は早速香取課長にお供をした。


どんなお店に行くのかなと思って着いて行くと、入ったのは何と高級料亭だった。


会社の傍に何軒かの高級料亭があって、通勤の時、それを横目に通り過ぎていた。


道路にはよく黒塗りの高級車が停まっていて、時々報道関係者が出口で待ち構えている。

おそらく、大物の政治家や実業家が中にいるのだろう。


そんな、たぶん私が一生入る事はないだろうと思っていた高級料亭に、すんなり入る事になるとは、夢にも思っていなかった。