『あら、何の事かしら?』


「どうして? 涼は、弟は全く関係ないのに……!」


『何を言ってるか分からないけど、関係ないと言えば、高校生の妹さんも関係はないわね?』


「え?」


『郁美ちゃん、だったかしら? 物騒な世の中だから、お姉さんも心配ですわね? 例えば、学校の帰りに変な男に襲われないか、ですとか?』


「そんな事、止めてください!」


『わたくしに言われてもねえ。もっとも、最近は警察もあてになりませんけどね。涼君の犯人もきっと、捕まえてくれませんわね。わたくしなら、屈強な男達を雇う事も出来ますし、あなたのお力になれるかもしれないわね?』


「私に、どうしろと言うんですか?」