メイドさんがお茶を出してくれて部屋を出ると、すぐに拓哉さんは話を切り出した。
「お袋の仕業だよな?」
「さあ、何の事かしら?」
お母様はお茶を飲みながら、涼しい顔をしている。
「俺と藤堂蘭子の婚約に決まってるだろ?」
「ああ、その事ね。あなたに言うのを忘れてたわ」
「本人に断りもなく、よくそんな事が出来たな? 非常識にも程があると思わないか?」
「あら? 仕事で忙しいあなたの代わりに、色々と段取りしてあげたのよ。感謝してほしいわね」
「ふざけんなよ! 藤堂蘭子との交際は解消したって言っただろ?」
「あら、そうだったかしら? 蘭子さんはそんな事言ってなかったわよ。『婚約披露パーティの件、ぜひお願いします』って、言ってたわよ」
「あんた達はいったい何を考えてるんだ!? 俺にはこの佳奈子という恋人がいるんだぞ!」
拓哉さんは、私の肩をグイッと引き寄せた。
「拓哉、あなたこそ何を考えているの? 蘭子さんは家柄も良く、美人で、野村財団を背負って立つあなたの伴侶にぴったりなお嬢様じゃないの。しかも兄の紹介なんだから、今更断れるわけないでしょ?」
「お袋の仕業だよな?」
「さあ、何の事かしら?」
お母様はお茶を飲みながら、涼しい顔をしている。
「俺と藤堂蘭子の婚約に決まってるだろ?」
「ああ、その事ね。あなたに言うのを忘れてたわ」
「本人に断りもなく、よくそんな事が出来たな? 非常識にも程があると思わないか?」
「あら? 仕事で忙しいあなたの代わりに、色々と段取りしてあげたのよ。感謝してほしいわね」
「ふざけんなよ! 藤堂蘭子との交際は解消したって言っただろ?」
「あら、そうだったかしら? 蘭子さんはそんな事言ってなかったわよ。『婚約披露パーティの件、ぜひお願いします』って、言ってたわよ」
「あんた達はいったい何を考えてるんだ!? 俺にはこの佳奈子という恋人がいるんだぞ!」
拓哉さんは、私の肩をグイッと引き寄せた。
「拓哉、あなたこそ何を考えているの? 蘭子さんは家柄も良く、美人で、野村財団を背負って立つあなたの伴侶にぴったりなお嬢様じゃないの。しかも兄の紹介なんだから、今更断れるわけないでしょ?」



