寝室のベットにフワリと降ろされ、香取さんが覆いかぶさってきた。


香取さんの上半身は裸だった。

程よく筋肉の付いた香取さんの胸には、胸毛は生えていなかった。


よかった。私は体毛の濃い男の人は苦手だ。もし香取さんに胸毛が生えてたらどうしようかと、真剣に心配していた。


「佳奈子、可愛いよ」


「香取さんも、素敵……」


「名前で呼んでくれよ」


「た、拓哉さん?」


「そう。佳奈子、好きだよ」


「私も拓哉さんが、好きです」


拓哉さんの顔がゆっくり近付いて、私はそっと目を閉じた。