退院した俺は、アパートに帰るのではなく、綾乃さんのマンションへ居候する事になった。

足のギブスが取れるまで、俺の身の回りの世話をしたいと、綾乃さんが言ってくれたからだ。

綾乃さんは、俺のアパートに通うと言ったが、あんな事があったアパートだし、俺が居候した方が何かと都合が良いと思ったから。

そんなわけで、甘い同棲生活が始まったのだが、忍耐を強いられる日々の始まりでもあった。