午後からの綾乃さんは、ますます元気がなかった。

俺は医務室に行くか、早退するよう何度も勧めたが、綾乃さんは頑として言う事を聞かなかった。


ようやく定時になり、『お先にね』と言って、ふらついた足取りで帰って行く綾乃さんを見て、俺はすぐに後を追った。

ストーカーみたいだけど、心配で堪らなかったのだ。

すると案の定、会社を出て少し歩いたところで、綾乃さんは歩道にうずくまってしまった。