「どうかしら?」

「美味しいです! こんな美味しいウィンナー、食べたの初めてです」

「里中君たら…。じゃあ、作ってあげようか?」

「え?」

綾乃さんは顔を真っ赤にして俯いている。

「な、何をでしょうか?」

「里中君の…お弁当」

「え、あ、お願いします!」

俺が即答すると、綾乃さんは上目遣いで俺を見た。

魅惑的なトビ色の瞳で見詰められ、胸が締め付けられる。その瞳に、キスしたい…