氷の女神

うわあ。

こんな長い言葉、初めて言われたよ。

何だって? お茶を2本? 2本………しまった!

偶然じゃないって、バレバレだあ!

「ごめんなさい!
偶然というのは嘘です。昨日、綾乃さんがここでご飯食べてるって分かって、それで、今日は僕も弁当を買って、綾乃さんと一緒に食べたいと思って、飲み物を綾乃さんのまで買っちゃって、嘘がばれちゃいました」

「………」

「本当に、ごめんなさい」

「ふっ」

え? 綾乃さんが、笑った?

急いで顔を上げると、綾乃さんは困ったような顔をしていた。
俺の聞き違いだったのかなあ。

「いただくわ。ありがとう」

「あ、いえ、どういたしまして。綾乃さんのお口に合うかどうか…」

「クス」

あ、笑った! 一瞬だけど、確かに綾乃さんが笑った!