怯えるアタシを見た彼は オロオロとし始めた。 「驚かせて 悪かった。 何もしないから 怖がらないで。 それ貸してあげるから。 今夜は冷えるから。」 そう言われて 初めて気がついた。 アタシの背中には 汚いけど 温かい毛布が かけられていた。