甘い秘密指令〜愛と陰謀に翻弄された純情OL〜

「そう言えばおまえ、夕べの成果は酔っ払っただけか?」

あ、手帳!
それにしても嫌味な言い方。大嫌い!

「ちょっと待っててください」

私はパタパタと寝室に走り、バッグを見付けて中から手帳を取り出した。

『あった。よかったあ。青島部長に見られたら大変だったよね』

ついでに携帯を見ると不在着信とメール着信が1件ずつあった。

不在着信は恵美ちゃんから、メールは匠から。

恵美ちゃんには後で電話しよう。

匠からのはいっちょ前に私を心配するメール。

昨日の朝の会話を思い出す。
神崎さんとの事を心配してたもんね。ある意味正解だけど。

返信しとこうっと。

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To:匠
Sb:Re:無事か?
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無事だよ〜
電車がなくなったから
恵美ちゃんちに泊まったの
心配かけてゴメンね!
m(__)m
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嘘ついちゃったけど、しょうがないよね?