神崎さんが言った通り、熱めのお風呂に浸かっていたら、頭痛も吐き気もだいぶ治まった気がする。

浴室を出ると、バスタオルとスウェットの上下が奇麗にたたまれて置いてあった。

体を拭いてスウェットの上を着たらダボダボ。
袖は三回まくってようやく手が出た。
裾は膝近くまである。

下は履かなくていいよね?

キッチンから物音がするので行ってみたら、神崎さんがフライパン片手に料理をしていた。

ベーコンが焼けるような、いい匂いがする。

それにしても、料理をする神崎さんの姿にすごい違和感、感じるんですけど…

「あの…」

「おお、出たか?」

「これ、大き過ぎて私には無理そうです」

スウェットのパンツを差し出すと、神崎さんは私の脚を見下ろした。
恥ずかしさでモジモジした。

「そのようだな」