甘い秘密指令〜愛と陰謀に翻弄された純情OL〜

「ねえ、スイートだなんて随分贅沢じゃない? あなたらしくないわ」

普段、征一さんはほとんど贅沢をしない人だから。

「今日は特別な日だから…」

「えっ?」

「裕子は忘れちゃったかな? ちょうど一年前の今日、俺は初めておまえに声を掛けたんだよ?」

「……征一さん!」

私は思わず征一さんに抱き着いていた。

「ど、どうした?」

「覚えていてくれたのね? あなたは忘れてると思って、悲しかったんだから…」

「忘れるわけないだろ? もしかして、それで怒ってたのか?」

「うん」

「バカだなあ」

「バカじゃないもん。あ、やっぱりバカかも。征一さんの気持ちを疑っちゃった」