甘い秘密指令〜愛と陰謀に翻弄された純情OL〜

「栞ちゃんを産む時は大変でしたか?」

「それは大変だったわよ。私の場合、悪阻も結構重かったし…」

「そうなんですか…」

不安になる私の気持ちが顔に出てたみたいで、「大丈夫よ、裕子ちゃん」と言って葉子さんは私の頭を撫でてくれた。

「栞を産むまでは確かに大変な思いをしたわ。でも、無事に生まれた栞を見た途端、頑張ってよかったなって、達成感みたいな気持ちが沸き上がったの。そして、もっと産んでもいいかなと思ったのよ」

「え?」

「私もそんな風に思う自分が不思議だった。きっとそれが女の本能なのね…」

「そうなんですか…」

私は葉子さんの話を聞いて、不安な気持ちが薄れて行くのがわかった。

「征一さんも聞いたら、さぞや喜ぶでしょうね…」

「征一さんには、はっきりするまで教えてあげません」