「夕べは無理させてすまない。体は大丈夫か?」

「ちょっとだるいけど、大丈夫」

「じゃあ…」

「しないわよ」

「チェッ。シャワー浴びれば?」

「そうね」

体を起こし掛けて気が付いた。
私、裸だった。夕べ着ていたTシャツは、少し離れた床下に落ちている。下着は…どこかへいっちゃったみたい。

「やっぱり征一さん、お先にどうぞ」

「いえいえ、裕子さんこそ、お先にどうぞ」

「いいから、早く行ってよ!」

「はいはい。恐いなあ。では、残念だが…」

やっぱりね。

「見たかったけど、見せるか…」

「え?」

私がキョトンとしてたら、征一さんがパッと床に降り立った。一糸纏わぬ姿で。

「きゃっ」

もう、いや!