レス―Q

「警察の女―25」







「明日……

新聞に
『イグアナの為に
勇敢な警官飛び込む』…

何て記事浮かび上がるぞ」










そう意地悪な事を言い、
英里の手を再び取った。









「な…」









からかわれた事と、
急に握られた手に
戸惑う英里。










九古はポケットから
包帯を取り出した。







昨日病院で巻かれて、
余った包帯だ。









それをクルクルと
英里の手の平を
巻いていった。










彼女の手が、
火傷しているからだ。











「あ、ありがと……

でもアナタも…!!」









「俺はいい。平気だ」









実際、
手が熱せられたが
熱さには問題ない九古。






本当に平気である。









そんな、
特異体質を知らない
英里は、

自分の為に包帯を
使ってもらってると思った。










ウー!ウー!!










そうする頃に、
やっと到着する消防車。










後の火の始末は、
彼らに任せよう