レス―Q

「警察の女―24」







そのまま
九古は手を伸ばし、

ドアノブを掴もうとした。










「ちょっと待って!!
火傷しちゃうわよ!!」









その英里の言葉と同時に
ジュ~っと言う、
物が焼ける独特の音が
聞こえた。









その顔は、
微塵も表情を変えず、
寧ろ涼しげで
ガチャガチャとノブを
回していた。










……カッチャ










何かがうまく
外れたようで、
九古はそのまま
ドアを引いた。









ギイイ…










見事開いた扉。


待ち望んだ、
外の風景が顔を出した。









「やった…!
外だわ!!」









その喜びと共に、
二人は外に出た。









もう二度と
見れないと思った
おてんと様。









こんなにも嬉しい事は、
他にはない。








ふう……









何とか無事に助かった…









流石の九古も
内心ヒヤヒヤしていた
ところであった