「警察の女―23」
この炎の中、
九古は助かるにしても
英里は確実に
焼かれてしまう。
いや、
九古も焼かれなくとも、
家が崩れりゃ
下敷きになる
可能性もあるし、
一酸化炭素中毒でも
命を落としかねない。
彼だって、
火が効かない事以外は、
普通のノーマルの人間だ。
万事休す。
何とか逃げ道を
確保するしかない。
「行くぞ!」
九古は英里の手を
しっかり握り、
先の部屋に進んでみた。
すると…
そこには
炎に包まれているが、
外に繋がるドアが
見つかった。
「よし、ここから出るぞ」
「ええ……分かったわ」
英里はそう言い、
先にドアノブに
手をかけると…
「熱!!!」
ジュっと焼ける音がし、
慌てて手を離した。
どうやら炎で熱せられた
鉄のノブは、
尋常じゃないくらいの
焼き鉄板にと
姿を変えたらしい。
「駄目!!
もう出られないわ!!」
そう言うと、
九古は英里の目の前に
立ちはだかった
この炎の中、
九古は助かるにしても
英里は確実に
焼かれてしまう。
いや、
九古も焼かれなくとも、
家が崩れりゃ
下敷きになる
可能性もあるし、
一酸化炭素中毒でも
命を落としかねない。
彼だって、
火が効かない事以外は、
普通のノーマルの人間だ。
万事休す。
何とか逃げ道を
確保するしかない。
「行くぞ!」
九古は英里の手を
しっかり握り、
先の部屋に進んでみた。
すると…
そこには
炎に包まれているが、
外に繋がるドアが
見つかった。
「よし、ここから出るぞ」
「ええ……分かったわ」
英里はそう言い、
先にドアノブに
手をかけると…
「熱!!!」
ジュっと焼ける音がし、
慌てて手を離した。
どうやら炎で熱せられた
鉄のノブは、
尋常じゃないくらいの
焼き鉄板にと
姿を変えたらしい。
「駄目!!
もう出られないわ!!」
そう言うと、
九古は英里の目の前に
立ちはだかった



