レス―Q

「警察の女―18」







うえええ……









二階の畳の上で、
立ちながら
泣いている子供がいた。








幼稚園の
年長くらいで、
外に出ようと思えば
簡単に出られる程の子だ。








逃げればいいものを、
小さいから
まだ分からないので、
ここで泣いていたのだ。









「良かった……

今回は簡単に見つかって…」










もう大丈夫だと抱きかかえ、
近くにあったタオルを
頭からくるませた。










ゴウ!!ゴウ!!ゴウ!!









相変わらずの、
嫌な『ヤツら』










コイツらのせいで
跡形もなく、
何もかも
消してしまうので、
この世からなくなって
ほしいと思う。










「この火め…」










片手でボウっと
難なく炎をどかせ、

燃えて行く手を阻む
廊下から

一気に1階へ降りた。









まだ火災があったばかりか、
火はあるものの
焼き崩れは起きない。









多少の余裕もあるまま、
九古は外の扉を開けた