レス―Q

「警察の女―17」







ダッ……!









急いで火の中に
飛び込もうとしたら、
腕を掴まれる。










「ちょっ…!
ばっかじゃない?!

この炎の中
飛び込むつもり?

止めなよ!!」









前にも同じ様な事が
あったけど、
どうしてこう
飛び込む時に、

人に腕を
掴まれるのだろう。










毎回パターンが
同じになってきた。









とにかく自分の体は特殊。

そんな説教に構ってる
暇はない。









「絶対に誰にも悲しみを
背負わせない。

俺は誰かを1人でも
火災から救うために
この仕事に就いてる…


限りない未来の命を
真っ赤な灼熱で
燃やさないようにする為…
……な!!!」










そう力んで、
掛け声と共に
腕を引き払った。










ゴウゥゥゥ!!!










そのまま渦巻く炎の中に、
九古は飛び込んだ