レス―Q

「警察の女―14」







しかし、
そんな警察でさえ
何も得られなかった
情報に、
九古の直感は働いた。








(日付は………

9月の11日か…

この事件。

このやり口
ヤツに似てる…)








それは、
ある研究所で起きた
些細なボヤの事件。








貴重品は
盗まれてもないのに、
部屋に侵入した形跡が
あるとの記事だった。









警察は、
Qの起こした大事件。

すなわち大火災しか
調べは行っていないが、
九古は別の事件にも
目を付けていた。









やはり、
Qと対面しただけあり、

その手口や性格が
多少なりとも読めていた。









(よし…

これだけ調べれば
十分だろう…)









一通りの事件に目を通し、
収穫のあった九古は
静かに図書館を後にした