【消防の心得-21】





自分の状態に
未だ
何が起こっているのか
分からない様子。









医師の説明から
一つ一つ信じられない
言葉が
心の中に突き刺さる。







家はもうない…


帰る場所はない…





家族も………いない…









両親共に失い、
幼き心は
あまりのショックで

意識が遠のく。








どうしていいもの
だろうか?







慰める言葉は
誰にも見つからなかった








九古はこの時を境に

その感情のほとんどが
なくなってしまった。








怒りも…

喜びも…


悲しみも…