【消防の心得-18】
深夜の午前2時43分…
鎮火して
崩れ落ちた
ガレキの中から、
1人の少年が
発見された。
「おい!生存者だ!
まだ息がある!」
しかし、
その隊員は
そう言うものの、
心の中では
もう駄目だなと
確信していた。
それはそのハズ、
微かな吐息があるものの
全身が黒こげに焼かれ、
人の原形を
留めていないからだ。
普通火傷と言うものは、
全身の6割りで
死亡率が高いと
言われており、
医学が進歩した今では
8割りまで伸びたものの
助かる見込みは
その状況によって
変わっていた。
しかしながら、
この今の少年の状態は
火傷は全身の10割り…
ほぼ全身が火傷に
覆われていた。
これが、
まだギリギリ
息があるのは、
偶然爆風か何かで
被さった布団のおかげ
だろうが、
うまく
体を完全に
焼き尽くす事を
まのがれた為であるのだ
奇跡はそれだけの事。
この少年は
直に死んでしまうだろう
それでも
息がある限り
諦めてはいけない。
可哀想に…
もう両親は先に
あの世に行ってるのに…
別の場所から発見された
異臭を放った
二体の遺体を見ながら
隊員は哀れみの目で
少年を見つめていた
深夜の午前2時43分…
鎮火して
崩れ落ちた
ガレキの中から、
1人の少年が
発見された。
「おい!生存者だ!
まだ息がある!」
しかし、
その隊員は
そう言うものの、
心の中では
もう駄目だなと
確信していた。
それはそのハズ、
微かな吐息があるものの
全身が黒こげに焼かれ、
人の原形を
留めていないからだ。
普通火傷と言うものは、
全身の6割りで
死亡率が高いと
言われており、
医学が進歩した今では
8割りまで伸びたものの
助かる見込みは
その状況によって
変わっていた。
しかしながら、
この今の少年の状態は
火傷は全身の10割り…
ほぼ全身が火傷に
覆われていた。
これが、
まだギリギリ
息があるのは、
偶然爆風か何かで
被さった布団のおかげ
だろうが、
うまく
体を完全に
焼き尽くす事を
まのがれた為であるのだ
奇跡はそれだけの事。
この少年は
直に死んでしまうだろう
それでも
息がある限り
諦めてはいけない。
可哀想に…
もう両親は先に
あの世に行ってるのに…
別の場所から発見された
異臭を放った
二体の遺体を見ながら
隊員は哀れみの目で
少年を見つめていた



