【消防の心得-16】
「お父さん?!
お母さん!!」
とっさに起きようと
するものの
頭がフラついて
再び横に倒れてしまう。
どうやら煙を吸い過ぎて
一酸化炭素中毒に
近い症状が
現れたようだ
そんな知識もない九古は
薄れゆく意識の中で
必死に両親を呼んでいた
だが、
叫びは虚しく
両親は返事を返さない。
ゴオゥゥゥ!!
代わりに
炎が返事をする。
火は激しく燃え上がり
ますます
過激の一途を増している
もう動けない。
このまま…ダメかな…?
みんな
死んじゃうのかな…?
そう思って
間もなく、
炎は完全に九古の
家の全体を包み、
火柱が上がり
飛び散る火の粉が、
真っ暗な空に
まるで蛍のように
消えていった…
「お父さん?!
お母さん!!」
とっさに起きようと
するものの
頭がフラついて
再び横に倒れてしまう。
どうやら煙を吸い過ぎて
一酸化炭素中毒に
近い症状が
現れたようだ
そんな知識もない九古は
薄れゆく意識の中で
必死に両親を呼んでいた
だが、
叫びは虚しく
両親は返事を返さない。
ゴオゥゥゥ!!
代わりに
炎が返事をする。
火は激しく燃え上がり
ますます
過激の一途を増している
もう動けない。
このまま…ダメかな…?
みんな
死んじゃうのかな…?
そう思って
間もなく、
炎は完全に九古の
家の全体を包み、
火柱が上がり
飛び散る火の粉が、
真っ暗な空に
まるで蛍のように
消えていった…



