【消防の心得-15】
漆黒の闇が包み込む
真夜中…
朝には
まだ少し早い、
赤い太陽のような
光が見えてきた。
「ん……」
九古は
その光に目をくらます。
妙にツンとした
今まで嗅いだ事がない
匂いが、
小さな鼻の奥を
駆け巡る。
眠い?
あくびをした
ワケじゃないのに、
ポロポロ涙が出る。
それに何か息苦しい…
何……?これ…?
気付いた時には
バチバチと言う
けたたましい音が、
部屋中に鳴り響いていた
それは
部屋が炎に
包まれていると
言う事を、
まだ九古には
分からない事であった。
見たこともない
想像を絶する景色……
何が起きているか
全く分からない
状態であった。
判断がつかないのも
仕方がない。
それ程
九古が幼いという事で
あるからだ。
それに
仮に成人だとしても、
この状況は
あまりに戸惑う事である
そう…
実は今
九古の家は
火事が起きているのだ
漆黒の闇が包み込む
真夜中…
朝には
まだ少し早い、
赤い太陽のような
光が見えてきた。
「ん……」
九古は
その光に目をくらます。
妙にツンとした
今まで嗅いだ事がない
匂いが、
小さな鼻の奥を
駆け巡る。
眠い?
あくびをした
ワケじゃないのに、
ポロポロ涙が出る。
それに何か息苦しい…
何……?これ…?
気付いた時には
バチバチと言う
けたたましい音が、
部屋中に鳴り響いていた
それは
部屋が炎に
包まれていると
言う事を、
まだ九古には
分からない事であった。
見たこともない
想像を絶する景色……
何が起きているか
全く分からない
状態であった。
判断がつかないのも
仕方がない。
それ程
九古が幼いという事で
あるからだ。
それに
仮に成人だとしても、
この状況は
あまりに戸惑う事である
そう…
実は今
九古の家は
火事が起きているのだ



