【消防の心得-10】
次に九古は
首に当てられた
タバコも
ものともせず、
地べたに座る
残りの男2人に
近付いた。
そして
おもむろに2人が
くわえている
火の付いたタバコを
取りあげると、
そのまま手の平で
炎をジュッと
握り潰す。
何千度と言う炎が
手の中でジュウゥっと
音を上げるのを見て、
目を丸くさせた。
「うわっ!
なんだコイツ!」
ガラの悪い男達は
そのとんでもない
パフォーマンスの
威嚇に対して、
驚きの声を上げた。
「い、行こうぜ」
相手は九古が
ケンカ慣れしていると
勘違いし、
さっさと逃げ去って
しまった。
だが別に
ケンカはしたことがない
この妙技は
九古ならではの
特別な理由があった。
「………」
手の平を見つめ
灰をパッパと払う。
火傷の後は
一切もない。
辺りに
夜の静けさが戻ると、
九古は再び
前へと歩き出した
次に九古は
首に当てられた
タバコも
ものともせず、
地べたに座る
残りの男2人に
近付いた。
そして
おもむろに2人が
くわえている
火の付いたタバコを
取りあげると、
そのまま手の平で
炎をジュッと
握り潰す。
何千度と言う炎が
手の中でジュウゥっと
音を上げるのを見て、
目を丸くさせた。
「うわっ!
なんだコイツ!」
ガラの悪い男達は
そのとんでもない
パフォーマンスの
威嚇に対して、
驚きの声を上げた。
「い、行こうぜ」
相手は九古が
ケンカ慣れしていると
勘違いし、
さっさと逃げ去って
しまった。
だが別に
ケンカはしたことがない
この妙技は
九古ならではの
特別な理由があった。
「………」
手の平を見つめ
灰をパッパと払う。
火傷の後は
一切もない。
辺りに
夜の静けさが戻ると、
九古は再び
前へと歩き出した



