ってことで、 たった今車に揺られて1時間…、 海の見える墓地に到着した。 『んー』っと伸びをして周りを一瞥する そう、ここは… 父さんと母さんの眠る場所…── 『亜結ぅー、こっちよ~!!』 目を瞑るとそんな声さえ聞こえてしまう… 「亜結ー、早くしろよ~」 遠くから聞こえる愛しの人の声で、 『フッ』っと目を開け、 声のする方を一瞥する。