「ありがとう。めちゃくちゃ嬉しいよ」

「そ、それは良かったわ。でも、苦しいから…」

「ああ、ごめん」

翔が力を緩めてくれて助かったけど、息が出来ないほど苦しかった。

「そっちのは?」

翔は、私が持っている小さい方の包みを指差した。

「これは私の。翔のとお揃いなのよ」

「へえ〜。開けていい?」

「いいよ」

翔に渡すと、翔は蒲団にゴロンと横になり、私はその隣で横座りした。

「おお、可愛いじゃん。付けてみてよ。俺も付けるから」

「うん」

私は自分用に買ったGショックのレディースを左の手首にはめた。ちょっと重いけど、翔のとおそろいなのが嬉しい。

「まさにおそろいだな?」

翔は私の腕に自分の腕を付け、時計を並べてニッコリ笑っている。こんなに喜んでくれるとは思わなかったなあ、うふふ。

「ほんとにありがとう。大事にするよ」

「私も…」