ああ、ドキドキした…

翔って、抱き着き魔?
誰にでもああいう事するのかな…


翔はシャワーを浴びた後、また私のベットで眠った。

私も夕べはほとんど寝てないので、床に客用の布団を敷いて寝た。



「……有紀子?」

私は翔に肩を揺すられて起こされた。

「え? な、何?」

「誰か来たみたいだぞ」

「ほんと?」

私は寝乱れた髪を撫で付けながら玄関に行き、覗き穴を覗いた。

え? うそ!

私は慌てて鍵を外してドアを開いた。

「恵美、どうしたの?」

訪問者は、会社で仲良しの松野恵美だった。