私は、ベッドの上で
何度も寝返りをうつ。

眠れない・・・

開いている窓から、朝の
心地よい風が室内へ流れ

私は、薄明るい空を
見つめた。

『明日、この場所で
 待ってる

 お前が来るまで
 ずっと・・・』

貴方は、本当に私を
待っていてくれるの?

瞳を閉じると、聞こえる
貴方の声・・・囁く。

「アイ、起きて
 
 アイ・・・」

カーテンを開けて私を
起すのは茅野ママ。

その声に、私は慌てて
起き上がる。

蝉の声が響く・・・