心~保健室の先生と私~【野いちご文庫版】

【愛花サイド】


私は着替えて、ベッドにもぐりこんだ。


「愛花、入るからね」


外からお母さんの声がして、ドアがゆっくり開いた。


頭まで布団をかぶって、お母さんに背中を向ける。


「愛花、顔出しなさい」


「…………」


はぁ~とお母さんのため息が聞こえた。


それから、額にお母さんの手が触れる。


お母さんの手、大好きだったのに。


なのに、今は、触らないでって心が叫んでる。


その手で、たたかれた。


そのことが、お母さんの手を拒否していた。


「お姉ちゃん」


しばらくウトウトしていたらしい。