【愛花サイド】
「おはよう」
目を開けると、佐野先生のどアップ。
「……先生、顔近いです」
そう言って肩を押すと、佐野先生は自分の机に戻って行った。
「石川、怖い夢でも見たのか?」
「えっ?」
「泣いてたから」
自分の顔を触ると、冷たい涙の感触。
「見ました」
「どんな?」
佐野先生が、椅子をくるっと回して私の方を見た。
「宇宙人に連れてかれる夢」
「何だ、それ」
先生は、苦笑した。
「おはよう」
目を開けると、佐野先生のどアップ。
「……先生、顔近いです」
そう言って肩を押すと、佐野先生は自分の机に戻って行った。
「石川、怖い夢でも見たのか?」
「えっ?」
「泣いてたから」
自分の顔を触ると、冷たい涙の感触。
「見ました」
「どんな?」
佐野先生が、椅子をくるっと回して私の方を見た。
「宇宙人に連れてかれる夢」
「何だ、それ」
先生は、苦笑した。