「何ですか?」


「アンタ昨日、
悠磨くんと話してたよね?」



リーダー的な女子がアタシに言った。




あぁ、悠磨くんの高校の人たちか…




「ね、ね、悠磨ってダレ?」

呑気にアタシを小突く早織。



「ぁー…清水くんの名前」



「え!?イケメンウェイターの
下の名前、悠磨ってんだぁー♪」


関心してる場合ですか!?



これ完璧…呼び出しされた時
みたいになってるよね…



「アンタどこの高校だよ!!」

アタシの前にいた女子が怒鳴った。




「ぃや…あの、」



どこの高校か、なんて聞かれても…




「どこだって言ってんだろーがよ!!」


そんなにいちいち怒鳴らないでよ…




「…あの、アタシ高…

「てか、アタシら大学生なんだけど?
何、さっきっからタメ口きいてんの?
アンタら年上敬いなよ…ねぇ!!!」


アタシのか弱い発言を遮って
早織が女子高生の態度に
痺れを切らしてキレてしまった。



前、電話で彼氏と喧嘩してるのを
横で聞いていたからアタシは早織の
豹変っぷりを少しだけど知っている。