伝えなかったんじゃない。 伝えたくなかっただけかもしれない。 また大好きな母さんが傷つけられる。 傷つけられても俺の大好きな母さんは親父が持っていってしまう。 だから…だから………。 次の日…親父が死んだと聞かされた。 俺は嬉しかった。 とてつもなく嬉しかった。 これで俺は母さんを1人じめできるという優越感にも浸っていた。 しかし、そんな夢は儚くも砕け散った。