学校を出た後
すぐに家に向かった




寄り道なんてしてる場合じゃない!
お腹すきすぎて倒れそう




家に着き、玄関のドアを開けると
二階からバタバタとお兄ちゃんが下りてきた





「ただいま!どうしたのお兄ちゃん。」





そう目を丸くして尋ねるとお兄ちゃんは眉間にシワを寄せてあたしを見る




「てっめ〜!おまえがなお弁当持ってかなかったせいでな、俺が持ってくはめになったんだからな?」





そう激怒するお兄ちゃん





「いいじゃない別に〜。てかどいてよ〜。柚子葉お腹すきすぎて死にそ〜」





そう言ってお兄ちゃんをどかしてリビングに行くとまだお兄ちゃんはついて来る




「大学の学食であのキャラ弁を食べなくちゃいけない俺の気持ちにもなってくれよ」






そんなお兄ちゃんの言葉にリビングにいたママが駆け寄る





「ひどい!そんなにママのお弁当恥ずかしい?」




お兄ちゃんの服を引っ張りながら落ち込むママ




「いや、ちがくて!」





「あ〜あ、ママかわいそ!お兄ちゃん最悪〜」




あたしはご飯を食べながらお兄ちゃんを指差した